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障がい者のための自動車運転免許取得特別講座について

 2002年5月14日、知的障がい者の生活域・職域拡大を目的とした県内初の自動車運転免許取得特別講座が、阿南市の「阿南ひまわり会館」で開講しました。知的障がい者の保護者から、「子どもが通勤のために運転免許取得を希望しても、学科試験に合格できず断念している」という切実な悩みを受けたことが開設のきっかけでした。同年8月25日には、「松茂町総合会館」で2講座目を開講しました。翌年には吉野川市の障がい者支援施設「野菊の里」で中部講座を、労福協で徳島講座を開講し、その後一時中断していた南部講座と北部講座も再開し、2008年度以降は県内4カ所で継続開催しています。

講師は、自動車教習所を退職した教官に有償ボランティアで指導に当たっていただいています。開講当初、受講生は障がい者支援センターや知的障がい者更生施設の通所者が大半でしたが、2009年度から支援学校の進路指導担当教諭が運営委員会に参加するようになり就職をめざす高校生の参加が増えてきました。

合格者は、2002年8月に南部講座の受講生が自動車運転免許を取得したのを皮切りに、2018年3月末までに、112名が自動車運転免許を、26名が原付、1名が自動二輪の運転免許を取得しました。

 

※2018年度の開催要項・申し込み書はこちらをご覧ください。

※ボランティアも募集しています。詳しくはこちら(PDFファイル)をご覧ください。

 

各講座の受講者および合格者の推移

※左段:受講者数、右上段:自動車運転免許取得者数、右下段:原付・二輪運転免許取得者数
年度\講座名 北部
(松茂町)
南部
(阿南市)
中部
(吉野川市)
徳島
(徳島市)
合計
2002
平成14年
10 3 5 1 15 4
0 0 0
2003
平成15年
7 0 5 2 13 2 25 4
0 0 1 1
2004
平成16年
10 4 5 0 4 3 19 7
1 3 1 5
2005
平成17年
※独自講座 2 4 2 6 1 10 5
1 0 1 2
2006
平成18年
※独自講座 0 7 5 6 3 13 8
0 0 2 2
2007
平成19年
6 0 4 1 6 0 16 1
0 0 1 1
2008
平成20年
3 0 6 1 4 5 8 3 21 9
0 1 0 0 1
2009
平成21年
5 1 7 1 7 2 9 4 28 8
2 0 0 0 2
2010
平成22年
6 0 9 2 6 0 7 1 28 3
1 0 1 0 2
2011
平成23年
5 0 6 3 5 0 5 0 21 3
0 0 1 0 1
2012
平成24年
6 1 6 2 6 0 10 1 28 4
2 0 0 0 2
2013
平成25年
4 0 6 3 8 0 8 3 26 6
0 1 0 0 1
2014
平成26年
8 2 6 0 5 1 10 7 29 10
0 0 2 2 4
2015
平成27年
6 2 14 2 7 2 16 4 43 10
0 1 0 0 1
2016
平成28年
7 5 13 0 9 0 17 7 46 12
0 0 0 1 1
2017
平成29年
4 4 15 5 3 3 6 6 28 18
0 0 0 1 1
合計 81 24 104 22 93 23 118 43 396 112
7 3 8 9 27

年間実施計画

概ね次のスケジュールで運営しています。

  • 4月中旬:運営委員会開催
  • 4月下旬~:受講生募集
  • 5月中旬:面接
  • 5月下旬:順次開講
  • 9月以降:講師の判断により随時教習所入校
  • 12月下旬~:順次閉講
2018年度各講座の会場

記念のつどい

本講座では、節目ごとに受講生、家族、講師、スタッフが一堂に会する記念のつどいを開催し安全教室と交流会を実施しています。

[5周年記念のつどい]
  • と き2007年3月11日(日)13:30~16:00
  • ところ徳島県労働福祉会館(現:わーくぴあ徳島)502号会議室
  • 実施報告書
[7周年記念のつどい]
  • と き2009年4月12日(日)13:30~16:00
  • ところわーくぴあ徳島502号会議室
  • 実施報告書
[10周年記念のつどい]
  • と き2011年5月22日(日)13:30~16:00
  • ところわーくぴあ徳島502号会議室
  • 実施報告書

メディアで紹介されました

これからの展望

 県内4カ所で開催している現在、さらに県南部や県西部でも開催を望む声が上がっています。徳島県労福協としては、地域の人による地域の人のための講座開設もひとつの方策として提案し、ノウハウの提供や講師の紹介など、支援・連携の形を検討していきたいと考えています。
また、メディアで紹介されて以降、大阪や神奈川、京都、静岡、兵庫、和歌山など、全国各地から問い合わせの電話が鳴るようになってきました。どの問い合わせも、他にこのような支援をしてくれるところはないか、近くにこのような講座があれば、障がいのある人も希望が持てる、通えるものなら徳島まで通いたいという切実なものでした。

全国各地からの問い合わせを通して、徳島の取り組みがニーズに応えるものであるとともに、他地域にはないオンリーワンの取り組みであることもわかってきました。

障がい者の法定雇用率は、平成30年4月1日より2.0%から2.2%(民間企業)に引き上げられました。障がい者が運転免許を取得することは、障がい者雇用促進の一助にもなるのではないでしょうか。

徳島県労福協は今後も本事業をとおして、障がい者の生活の自立や就労を促進するとともに、障がい者に対する社会の認識についても意識の変革を求めていきたいと考えています。